スパイロ・ザ・ドラゴン レビュー
1999年4月1日に初代プレイステーションで発売された3D箱庭アクションゲーム。
ゲーム開発はラチェット&クランク等で知られる、InsomniacGamesのPS1時代の代表作品である。
国内では、クラッシュ・バンディクーの影に隠れてしまって知名度はイマイチなゲーム。
世界観・キャラクター
PS1のグラフィックで表現できるシンプルなポリゴンのマップやキャラクター。
といっても、ステージ別に雰囲気や世界観の設定が独特で、ファンタジックな表現が良い具合に伝わってくる。
BGMも他のゲームにはない曲調で、完全にマッチしている。
主人公のスパイロがドラゴンであるように、架空の生物が大半を占めている。
変な生き物、妖精、空っぽの鎧…等 2014年現在では衰退しつつあるゲームの雰囲気を持っており、夢のある世界観が特徴的である。
主人公スパイロは、相棒のトンボであるスパークスと仲良し。
紫色の小柄な外見をしており、非常にやんちゃであらゆる事柄に首をつっこんでいく性格。
CVは矢島晶子さん。
はい、クレヨンしんちゃんですね。矢島晶子さんがゲームの主人公役を勤める数少ない一本になります。
スパイロのアクション
操作はいたってシンプル。
「炎を吐く」と「ダッシュ」、あとは空中を滑空する「グライド」の3つが基本。
炎で対応できない敵は、ダッシュで吹き飛ばすなどの使い分けが必要。
空中滑空の「グライド」は、シンプルで非常に奥が深い。
高い場所から低い場所へしか移動できないため、地形を把握してアクションを行う必要がある。
隠された場所へも、思いもしない場所からのルートがあったりする。
ゲームシステム
ゲームの進行は、コースを進むタイプではなく、当時では珍しい探索を中心に進めていく。
基本は、クリスタルにされてしまったドラゴンを助けていく。
ドラゴンのクリスタルは触れるだけて助けることができるので、非常にシンプル。
やり込み要素は、ステージ中にちらばっている「ダイヤ」の収集がメインになる。
ほとんどは見つけやすい場所に落ちているが、隠れた場所にも置かれているので宝探し感覚で探索できる。
ステージ中には遠まわしのヒント看板が設置されているので、ちょっと頭を使う場所もある。
このヒント看板もプレイヤーに語りかける感じの文章が多く、より独特の雰囲気を引き立てている。
この看板は、日本版のみしか設置されていないため、当時のノーヒントはゲキムズだったのでないかと思います。
まとめ
説明できない独特さが特徴的なゲーム。
気楽にファンタジーなゲームがやりたい方に非常におすすめの一本。
盛り上がる部分や、皆でワイワイプレイするゲームではないが、じっくりゲームを楽しみたい方はぜひともプレイしてほしい。
クラッシュ・バンディクーが受け付けるプレイヤーなら、100%適合するソフトで間違いナシ。
国内では続編の「スパイロ×スパークス」が発売されているが、第3作目の「Spyro: Year of the Dragon」は残念ながら未発売に終わってしまった。
後に「スパイロ アドバンス」等で、クラッシュ・バンディクーと共に版権が移動になった後に再度国内展開が行われた。
しかし、2014年現在はクラッシュと共に国内からは完全に去ってしまった非常にもったいないブランドである。
今からプレイしたい方は、ゲームソフトを購入するよりもPSPやPS3、PS Vitaのゲームアーカイブスを購入ことをおすすめします。