「FGOSS」バニーキャストリアとぐだ子の百合怪文書。

こんこん、とホテルの一室のドアを叩く。中にいるのはマスター一人だけだと分かってはいるけど、どうしても落ち着かない。主にこの格好のせいで。
「ど、どうもー…アルトリア・キャスター、お姉様の言う通りこの姿でお部屋にお伺いしちゃいました…ねえ、本当にこのまま続きやるの?」
勿論、と強く頷くマスターの姿を見て思わずため息が出た。売り言葉に買い言葉で始まったゲーム対決で負けてしまった結果、罰ゲームで『レースの時に着てたあの服を着てお姉様呼びでご奉仕して』と良い笑顔で言われてしまったのだ。
「というか、あの大◯闘絶対オベロンと手を組んでたよね!?二人で私ボコボコにされたんだけど!」
瞬く間に抜群のコンビネーションで3つのストックを奪われた私は、何の抵抗もできずこうしてまんまとバニーとしてマスターの目の前に立っているのでした。許さんぞあの闇の精霊王め、今度会ったらマーリン投げつけてやる。

「それで、何をすれば…え、口調?『もっとお姉様を慕う気持ちを表現して』って、何その本気度!?
この為だけにわざわざ部屋借りた?今日一日は私の為に使う!?う、嬉しいけど嬉しくない!そんなに私のこの服が好きかー!?」
『うん!』と満面の笑みで返されて、思わず顔が熱くなる。もう慣れた事だけど、妖精眼のせいで嘘なんか微塵も付いていない事が分かってしまうのが私にクリティカルヒットだ。
「あーもう、分かりましたお姉様…それで、私は何をすれば良いの?えっ、まずは隣に座るって、ご奉仕するんじゃ…詳しく教える?それならまあ…よいしょっと。うわ、ベッドふかふかだー!」
マスターの隣に座って、さてここから何をさせるつもりなのかと聞こうとして…そのまま、気がついたら私はマスターを見上げていた。

…え?
あの、マスター?
何で私、押し倒されてるの?
というか…その顔、何?

そこにあったのは、いつもみたいな優しそうな顔でも、この夏見てきた楽しそうな顔でも、誰かに振り回されている時に浮かべる呆れたような顔でも、かつて妖精國で見た辛そうな顔でも無くて。
まるで、罠にかかった馬鹿な獲物を今にも食べようと舌なめずりしているような…捕食者の顔、だった。
『ごめんねアルトリア、驚かせるつもりは無かったの』
嘘。
『ただ、余りにもいつも通りのままだったから。今日のルールを、優しく教えてあげようと思って』
嘘。
『この部屋では、私の事をマスターって呼んじゃ駄目。私はお姉様で、アルトリアは可愛い妹分。これを破らなければ、酷い事はしないから』
これも、嘘。
最初から驚かせるつもりで、優しく教える気は無くて、酷い事もこれからする。
そんな考えを見透されているのを分かっている癖に、私のマスター…いや、お姉様は、楽しそうに笑っていた。

『アルトリアが悪いんだよ?私はこれまでこんな事考えた事無かったのに』
それは本当。
『この夏、一緒に居るのは楽しくて…ああ、もっと楽しい夏の記憶をたくさん作れたら良いなって、心の底から今も思ってる』
…本当。嬉しい。
『でも、水着になったアルトリアは可愛すぎてさ。恥ずかしがってる所とか、押しに弱い所とか、お姉様って呼んでくれた事とか…色々あって、我慢できなくなっちゃった』
本当。でも、何で。
『…ノクナレアと、私の知らない所でデート、してたよね?その格好も、ノクナレアに選んで貰ったんだよね?ズルいなぁ…駄目なのに、嫉妬しちゃうよ』
あ、そっか。
あいつにアピールするんでしょ?って無理やり着せられたこの服…想像以上に、効果あり過ぎたみたい。

『じゃ、そういう訳で。そうやって縮こまってるアルトリアの可愛い所、お姉様にたくさん見せてね?』
マスターの顔が見れない。目で見なくても、妖精眼で見なくても分かる。全部本気だ。私、これからマスターの好きなようにされちゃうんだ。
どきどき、と心臓がうるさくて。何か言う事がある?と聞かれて、何も考えられなくて…でも、良いようにやられているのは何だか癪だから、ちょっとだけ意趣返しをしたくて。
思い切ってこのバニー衣装は脱いで、勝負水着として選んだあの水着の姿に再臨してやるのでした。
「その…私は。そうやって無理してるお姉様なんかよりも…いつものあなたが好き、かな…」
一瞬、彼女の息が止まって。そのまま私の唇が塞がれて。
その後は、言うまでも無いのでした。めでたしめでたし。

的なシチュエーションのぐだ子×水着キャストリアはどうでしょうか

いい…とても良い…

いやキャストリアは百合が似合うと思っていた

押し倒されるのが似合うなこいつ

ぐだ子は相手が男でも女でも肉食系

ぐだは草食系だがキャストリアが人参レベルの受け体質

マイルームのお兄様呼びも良いけどお姉様呼びはなんか怪しい雰囲気あるよね…と思って衝動書きしてしまった
本当はもっとぐだ子の言葉責めとかキャストリアが顔真っ赤にしながらスカートたくし上げさせられて無理やり笑顔作るとか書きたかったけど勝手にぐだ子が押し倒して勝手にキャストリアがバニー脱いでた
百合って難しい

俺はいいと思う
それはそれとしてチュッチュからのキャストリアの柔肌にマスターが触れた時に「あっ…」って反応しちゃうところとか水着の上からおっぱいを舐められて「お姉様…そのっ!」「んー?どうしたの?言ってくれないと分かんないよ?」「━━直接…触ってください…」「オッケー…」って言いながらマスターがキャストリアの水着を脱がしにかかる続きはないんですか?

百合は難しい……俺もナニか生やさないと女性が絶頂する描写が書けないんだ……